多くの人は大手キャリアの月額料金が高いと感じています。
格安SIMは安いと知っていても「よくわからない」「実際に乗り換えた人から速度が遅いと聞いた」など、あまり良い印象がないのも事実。
格安SIMに乗り換えない主な原因は、格安SIMについて何も知らないからです。
中には格安SIMに乗り換えて「大手キャリアと変わらない」と満足している人もいます。
この記事では、格安SIMの仕組みやデメリットの解決策を初心者の方にもわかりやすく解説します。
格安SIMのことを知れば、乗り換えるときも不安が解消され、月額料金を抑えることができるでしょう。

格安SIMをしっかりと理解すれば、乗り換えても後悔しません!
そもそも格安SIMって何?大手キャリアとの根本的な仕組みの違い
格安SIMという言葉、最近よく耳にしますよね。
「スマホ代が安くなるらしいけど、なんだかよく分からない」「大手キャリアと何が違うの?」
そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの疑問を解決します。なぜ格安SIMは料金が安いのか、その根本的な仕組みから、よく似たサービスの「サブブランド」との違いまで、分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたも格安SIMの基本がしっかり理解できているはずですよ!
格安SIMの仕組み【MNOとMVNOとは?】


格安SIMの安さの秘密を理解するために、まずは「MNO(エムエヌオー)」と「MVNO(エムブイエヌオー)」という2つの言葉を知る必要があります。少し難しく感じるかもしれませんが、仕組みはとてもシンプルです。
- MNO(Mobile Network Operator / 移動体通信事業者)
自社で通信するための回線網(基地局など)を持っている会社のことです。具体的には、docomo、au、SoftBank、そして楽天モバイルの4社がこれにあたります。いわゆる「大手キャリア」ですね。
- MVNO(Mobile Virtual Network Operator / 仮想移動体通信事業者)
自社では回線網を持たず、MNOから回線の一部を借りて、通信サービスを提供している会社のことです。これが「格安SIM」を提供している事業者になります。



では、なぜMVNO(格安SIM)は安いのでしょうか?
それは、自社で基地局を建てたり、維持管理したりする必要がないからです。回線を借りる費用はかかりますが、設備投資やメンテナンスにかかる莫大なコストを抑えることができます。
また、実店舗をほとんど持たず、申し込みやサポートをオンライン中心にすることで、店舗の運営費や人件費も削減しています。
この仕組みによって、大手キャリア(MNO)よりもずっと安い料金で通信サービスを提供できるのです。
「サブブランド」と「格安SIM(MVNO)」の違い
「UQモバイル」や「ワイモバイル」も安いけど、これらは格安SIM(MVNO)と何が違うの?と混乱する方も多いですよね。
結論から言うと、これらは「サブブランド」と呼ばれ、格安SIM(MVNO)とは少し立ち位置が異なります。サブブランドは、auやソフトバンクといった大手キャリア自身が、メインブランドとは別に展開しているサービスです。
両者の違いをまとめると、以下のようになります。
項目 | 格安SIM (MVNO) | サブブランド |
---|---|---|
運営会社 | 大手キャリアとは別の会社 | 大手キャリア自身 |
通信速度 | 混雑時(お昼休みなど)に速度が低下しやすい傾向がある | 大手キャリアの回線をそのまま使うため、安定して速い |
料金 | 非常に安いプランが多い | 格安SIMよりは少し高めだが、大手キャリアよりは安い |
サポート | オンラインでのサポートが中心 | 全国の実店舗で対面サポートが受けられる(UQmobile/Y!mobile) |
どちらが良いというわけではなく、何を重視するかで選び方が変わります。
- 格安SIM(MVNO):
とにかく安さを追求したい、サポートはオンラインで十分という方 - サブブランド:
ある程度の安さと、大手キャリア並みの通信品質や店舗サポートを両立したいという方
というように、ご自身の使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。
格安SIMって結局どうなの?楽天モバイルの立ち位置とは
ここまでをまとめると、格安SIMは「大手キャリアの回線を借りることで、安い料金を実現しているサービス」ということになります。
毎月のスマホ代を節約したい方や、普段のデータ通信は自宅や職場のWi-Fiが中心という方にとっては、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
では、「楽天モバイル」はどこに分類されるのでしょうか?


楽天モバイルは、ドコモ、au、ソフトバンクに次ぐ「楽天モバイルはMNO(第4のキャリア)です。」です。 つまり、他社から回線を借りている格安SIM(MVNO)とは違い、自社で回線網を構築・提供しています。
しかし、料金プランは「使った分だけ支払う」という段階制で、データ使用量が少ない月は格安SIM並みに安くなるのが大きな特徴です。そのため、「大手キャリア(MNO)の品質と、格安SIM(MVNO)のような料金体系をあわせ持った、独自のポジション」と理解すると分かりやすいでしょう。
格安SIMの料金が安い3つの本当の理由
簡単に格安SIMの料金が安い理由についてお話ししましたが、ここではさらに詳しく格安SIMの料金がなぜ安いのか、その3つの具体的な理由がすっきりと理解できますよ。 これから紹介する理由を知ることで、あなたも安心して格安SIMを選べるようになるはずです。


① 大手キャリアから通信回線を”間借り”している
格安SIMは、自社で基地局を建設・運用しているわけではありません。docomo、au、SoftBankといった大手キャリアがすでに整備している通信回線を一部「借りて」サービスを提供しています。
同じ回線ですので、通信エリアも全く一緒で大手キャリアがつながる場所ならどんな所で同じようにつながります。
地方や山間部など電波が届きにくい場所でもつながると言うことです。たしかに、回線を借りる費用はかかりますが、新たに基地局を建設・運用する必要がないため、その分コストを大幅に抑えられます。利用者にとっては、キャリアと同じ回線を安く使えるのが大きなメリットです。
一部の格安SIMでは通信回線を「借りていない」格安SIMも存在します。
楽天モバイルは自社回線を構築して提供しています。
サブブランドのUQ mobileやY!mobile、ahamo、povo、LINEMOは大手キャリアから直接運営し、回線をそのまま利用しています。
② 実店舗がない分、人件費と家賃をカット
格安SIM(MVNO)は実店舗をほとんど持たず、申し込みや各種手続きなどのサポートはオンライン(web、チャット、電話)で完結となっています。これにより、賃料や設備費、光熱費などのコストが大幅に削減できるのでその分を月額料金を安くする事ができるのです。
一部の格安SIMでは契約やサポートを受けられる格安SIMも存在します。
UQモバイルやY!mobile、楽天モバイル、イオンモバイル、mineo、IIJmio(家電量販店)などです。
ただし、店舗でできるサービス内容には差がある場合があります。
③ サポートをオンライン中心にしてコストを削減
格安SIMは実店舗を持っていないのでサポート体制はオンラインが中心(web、チャット、電話、メール)にすることで対面サポートに必要なスタッフの人件費といったコストを大幅に削減しています。
また、上記で紹介した一部の格安SIMでは対面サポートに対応している格安SIMも存在します。
料金だけじゃない!大手キャリアと格安SIMの【6つの違い】を徹底比較
格安SIMの最大の魅力は「安さ」ですが、料金だけで判断すると後悔することもあります。
実は、大手キャリアと格安SIMの違いは料金面だけではありません。通信速度やサポート体制、割引制度、端末の購入方法、支払い方法、キャリアメールなど、さまざまな点で差があります。
特に重要な【6つの違い】を取り上げて解説していきます。


これを読むことで、大手キャリアと格安SIMの根本的な違いがスッキリ分かるはずです。
① 通信速度はやっぱり大手キャリアが安定?お昼に遅くなるって本当?
格安SIMは「通話品質と通信エリア」に関しては基地局やアンテナをそのまま使っていますので大手キャリアと同じ品質で利用はできます。
ただ、 データ回線は大手キャリアと比べると違います。
データ回線は大手キャリアも格安SIM(MVNO)も、基本はみんなで分け合う仕組みです。
→ どちらも「最大◯Mbps」と書いてあっても保証はなし。混雑すれば速度は落ちます。



一緒なのになぜ違うのか?
- 大手キャリア:帯域=回線が1秒あたりに運べるデータ量(Mbps/Gbps)を大容量でたくさん持っているから混雑しても速度が落ちにくい。
- 格安SIM(MVNO):大手キャリアから 回線を借りるときに帯域=回線が1秒あたりに運べるデータ量(Mbps/Gbps)を一部購入しているからです。


つまりどういうことかというと、格安SIM(MVNO)は「○Gbpsぶんの通り道を貸してください」という契約をします。
○Gbpsぶんの通り道、データ量(Mbps/Gbps) が少ないと混雑した時に速度が落ちます。
これは格安SIM(MVNO) 会社が「○Gbpsぶんの通り道」をどれだけ契約しているかによって混雑した時の速度が変わってきます。
② 店舗での対面サポートは期待できる?困った時の問い合わせ先
格安SIM(MVNO)の多くは実店舗を持たないため、大手キャリアのように「ショップに行って対面で相談する」ことはほぼできません。その代わりにサポート窓口は次のようになっています。
- 公式Webサイトのお問い合わせフォーム
ほとんどのMVNOは公式サイトに「お問い合わせフォーム」や「チャットサポート」を設けています。ここからメールでやり取りをするのが基本です。
- チャットボット・有人チャット
最近はAIチャットやオペレーターにつながるチャットを用意しています。手続きや設定方法など簡単なことはすぐに解決できます。特に有人チャットは私も利用したことがあるのですが、疑問やお困りごとがあったときとても親切で丁寧に教えてくれたりしてくれてあまり混みませんので、まずはこちらを利用すると問題事が解決すると思います。
- 電話サポート
オペレーターに電話することができます。ただし時間帯や混雑によってはつながりにくいことがあります。 特に土日はすごい混んでるので繋がりにくいです。電話するなら平日にできるならしましょう。
- メールサポート
問い合わせフォーム経由でメールのやり取りすることができます。返信は数時間〜1日程度ただ、場合によっては3日かかることもあります。
- コミュニティサイト・FAQ
一部の格安SIMではユーザー同士で質問・回答ができるコミュニティを用意しているところもあります。FAQ(よくある質問集)も充実しているため、まずは眺めるだけでも自己解決できるケースが多いです。
③ 家族割や光回線セット割は本当にお得?
大手キャリアには家族割や光回線セット割があって格安SIMには家族割や光セット割がないので本当にお得なの?って思う方もいます。
あまりイメージが湧かないと思うので、ここで3人のモデルケースを見ていきましょう。
1人目 auで揃えた場合「大手キャリア」 | 2人目 楽天で揃えた場合 | 3人目 小容量の場合 |
---|---|---|
【セット割なし】 | ||
使い放題MAX+ 5G/4G +auひかり戸建て | 楽天モバイル無制限 +楽天ひかり戸建て | 日本通信3GB +@スマート光戸建て |
7,788円+6,380円 | 3,278円+5,280円 | 730円+4,730円 |
合計 14,168円 | 合計 8,558円 | 合計 5,460円 |
【セット割あり】 | ||
5,258円+6,380円 | 1人目の差 | 1人目の差 |
合計 11,638円 | 6,178円 |



いかがですか? 大手キャリアの方が割引を適用したとしても高いことが分かると思います。
1人目と比べて、2人目は3,080円、3人目は6,178円も通信費が削減されるのです。
④ 最新iPhoneが買えないって本当?端末購入の違い
一部の格安SIM( 楽天モバイル、ahamoなど)は最新のiPhoneを販売していますが、ほとんどの格安SIMは最新のiPhoneを販売しない場合が多いです。その理由は仕入れコストや取扱い数の問題です。
格安SIM に乗り換えたら最新iPhoneを購入できないというわけではありません。セット販売していないことが多いですが、「買えない」は誤解です。
実は買う場所が格安SIMだと変わるだけなんです。
- Apple公式で最新iPhoneをSIMフリーを買う
- 価格.comで最新iPhoneを端末のみで購入する。
- 一部の格安SIM( 楽天モバイル、ahamoなど)でiPhoneを購入する。
- 家電量販店で最新iPhoneのみ買う。
Apple公式でiPhoneを分割購入する場合は「ペイディあと払いプランApple専用」 を利用すれば最大36回まで無金利で分割可能。 もちろん後から一括返済(一括払いへの変更)が可能です。
→他の公式サイトでも分割購入できます。
最新のiPhoneは、基本的に大手キャリアでiPhoneを購入するよりApple公式の方が支払い総額が安い場合が多いです。
⑤ 支払い方法はクレジットカードだけ?
大手キャリアはクレジットカード以外にもデビットカード/口座振替/請求書払いにも対応。 手数料に注意が必要ですが、支払い方法の選択肢が広いのが特徴です。
格安SIMは契約するとき、支払い方法の多くはクレジットカードに限定されています。
- 未払いリスクが低い
- クレジットカード自体が審査済みで信頼性ある
- 支払い管理が楽
- 決済手続き負担も少ない
などの理由で管理コストを抑えています。
格安SIM(MVNO)は「クレジットカードが必須」という条件がほとんどで、他の方法を選べるケースはごくわずかです。
主なブランド
日本通信SIM、HISモバイル、IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルなど
ただし、以下の格安SIMブランドであれば「クレジットカード以外でも」利用できます。
- 楽天モバイル
-
クレジットカード/デビットカード/口座振替/に対応
- サブブランド
-
クレジットカード/口座振替に対応
-
対応ブランド
ahamo、UQ mobile、Y!mobile、LINEMO
楽天モバイルは楽天ポイントでの支払いもできます。
ただし、クレジットカードorデビットカードの登録が必要です。
以下の格安SIMでは、「PayPay残高」と「dポイント」のポイントで支払いができます。
- Y!mobile PayPay残高
- ahamo dポイント
- LINEMO PayPay残高
※クレジットカードor口座振替の登録が必須
⑥ 今使っているキャリアメールは引き継げる?
「格安SIMに乗り換えたいけど、今使ってる @docomo.ne.jp や @softbank.ne.jpのメールって引き継げる?」こう思う人は多いはずです。
結論から言うと、月額料金はかかりますが「キャリアメール持ち運びサービス」を使えば引き継ぎは可能です。そこで、利用前に知っておくべき重要なポイントを3つに整理しました。
- ①持ち運びサービスでアドレスそのまま利用
-
docomo・au・SoftBankは「メール持ち運びサービス」を提供しており、解約後も @docomo.ne.jp や @softbank.ne.jp のアドレスを継続して利用できます。
銀行や各種サービスに登録しているメールを変更する必要がないため、手間を大幅に省けるのが利点です。
- ②乗り換えると月額料金がかかる
-
メール持ち運びには月額330円の利用料がかかります。
支払いは基本的にクレジットカードのみ対応です。 - ③解約後に申込不可
-
解約後には申し込みできません。必ず「キャリアを解約する前に」持ち運びサービスの手続きをしてください。
この順序を間違えると、メールアドレスは完全に失効してしまいます。👉 この申込忘れで泣いた人は多いです。
大事な連絡にキャリアメールを使っている人は、乗り換え前に必ず手続きを済ませてください。



月額料金を払ってまで残すのはちょっと…
そんな方は、無料で優秀なメールアドレスが使えるGmailがオススメです。
(理由の詳細は別記事で解説しています)。
契約前に知っておきたい【格安SIMのデメリット3選と解決策】
実際に格安SIMに乗り換えてみたら「え、こんな落とし穴あるの!?」って驚くケースもあります。
- 災害のときに電話がつながりにくかった
- LINEで友達追加できなくて困った
- 初期設定が難しくて半日つぶれた
安さばっかりに目を奪われると、後で後悔することもあります。



でも安心してください
格安SIMには確かにデメリットがあるけど、それぞれ「ちゃんとした回避方法」や「工夫できるポイント」があります。次の記事では「代表的なデメリット3つ」と「その解決策」を分かりやすくまとめて解説していきます。


契約前に知っておけば、失敗せずに安さと安心を両立できるはずです。
① 災害時や緊急時に繋がりにくいって本当?
普段から「格安SIMって災害時に弱いんじゃないの?」と耳にすることがあると思います。
いざという時にスマホが使えなかったら、とても困りますよね。
実際のところ、どうなのか?ざっくり整理するとこうです。
▼繋がりにくいのは「データ通信」の話
まず結論から言うと、「格安SIMが災害時に繋がりにくい」って言われるのは、主にデータ通信の話です。
どういうことかというと、格安SIMは、大手キャリア(ドコモとかauとか)の通信回線を間借りしてサービスを提供しています。
例:広い道路の一部(赤い道路)だけを使わせてもらってるイメージです。


だから、お昼休みに皆が一斉にネットを使う時間帯は、道が混んで通信速度が遅くなります。
災害時もこれと同じで、たくさんの人が一斉に安否確認とかでネットやSNSを使いだすから、回線が大渋滞を起こす。 結果として、大手キャリアよりもデータ通信が遅くなったり、繋がりにくくなったりする可能性が高いのです。
LINE通話やネット検索が遅くなるのは、この仕組みが理由です。
▼通常電話(080/090など)は大手と同じ
一方で、090とか080で始まる普通の「音声通話」は話が別です。
格安SIMでも、音声通話は大手キャリアと同じ仕組みを利用してるから、通話品質は基本的に変わらないです。
「格安SIMだから電話が繋がりにくい」なんてことはないから、そこは安心してください。
それに、110番(警察)や119番(消防)みたいな緊急通報は、どんな時でも最優先で接続されるようになっています。
これは格安SIMでも大手キャリアでも全く同じだから、心配しないでください。
▼発信規制には要注意
ただし、大規模な災害が起きた時は、大手キャリアも含めて「発信規制」っていう、一時的に電話が繋がりにくくなることはある。
これは格安SIMだけの問題ではないから、そこは知っときましょう。
② LINEのID検索ができない場合の解決策
「LINE交換しよ!」ってなったときに便利なのが「ID検索」。
- 直接会わなくてもOK
- 電話番号やメールを教えなくてもOK
- 共通の友だちがいなくてもOK
ネットで知り合った人や、電話番号までは教えたくない相手とも気軽にやり取りできるのが強みです。
でも実際には、「格安SIMに乗り換えたらID検索できなくなった!」って困ってる人もけっこう多い。
今日は、その原因と解決策を分かりやすく解説します。
▼「LINE ID検索」とは?
そもそも「LINEのID検索」説明するとこんな仕組みです。
- 自分が設定した任意のIDを、相手が検索して入力すると友だち追加できる
- 18歳未満は利用不可(2013年12月以降のルール)
- 18歳以上でも「年齢確認」が必須
つまり、「年齢確認」が一番のポイントです。
▼大手キャリアと格安SIMの違い
なぜ「できる/できない」の差が出るんか? その仕組みを整理していきましょう。
- 契約時の本人確認書類から生年月日をデータベースに保存
- LINEとはこのデータベースと連携システム(API)で繋がってる
- アプリで年齢確認をすれば即認証 → 18歳以上はID検索が解放される
- 契約者情報は持ってるけど、LINEと連携システム(API)がない
- そのため年齢確認ができず、結果的にID検索が利用できない
つまり、仕組みそのものが違うのが原因です。
▼「ID検索できない」場合の解決策(代替手段)
では、どうやって友だち追加すればいいのか?
解決策はちゃんとあります。
- QRコードで追加
→ 最も確実。読み取り or プロフィールリンクを送る - 電話番号で追加
→ 連絡先同期をONにする - SMSやメールで招待
→ 招待リンクを送って相手に追加してもらう - グループから追加
→ 共通のグループに入ればそこから追加 - 友だちに紹介してもらう
→ 「連絡先を送信」機能で紹介 - ID検索ができる格安SIMを契約する
→ 以下の格安SIM回線を利用
▼ID検索ができる格安SIM(年齢確認対応あり)
- ahamo
- LINEMO
- UQ mobile
- Y!mobile
- 楽天モバイル
- IIJmio(2021年3月〜)
- mineo(2021年3月〜)
- イオンモバイル(2021年3月〜)
ID検索は個人情報を伝えずに友だち追加できる便利な機能です。
もし利用できなくても、QRコードや招待リンクなど代替手段で問題なく対応できます。
③ 初期設定は全部自分…自信がない人のためのサポート活用術
格安SIMに乗り換えるとき、誰もがぶつかるのが「初期設定」。
大手キャリアならお店で全部やってくれるのに、格安SIMだとお店がないので「SIMを挿す」「APNを設定」など、すべて自分でやらないといけないケースがほとんど。
「え、私にできるかな…?」



不安に思う人も多いけど、安心して下さい
実際の作業内容と、不安な人向けのサポート活用法について解説していきます。
▼実際にやること
ざっくり流れはこんな感じです。




Wi-Fi、SIMロック解除、MNP番号、データバックアップを確認。
- 物理SIMなら端末に挿入
- eSIMならQRコードを読み取って追加
- Webや電話で「切替手続き」を実行
- 「開通手続き」をした後、数分〜数時間で旧SIMが圏外になり、新SIMが有効化。
- iPhone:Wi-Fiにつないで構成プロファイルをインストール
- Android:ネットワーク設定からAPNを手入力
電話・SMS・データ通信ができるかチェック。
手順を並べると作業が多く見えて不安になりますが、「自分だけでは不安」という人は、次に紹介するサポートを活用すれば安心です。
✅ 店舗ありの格安SIMを選ぶ
楽天モバイル/UQ mobile/Y!mobileなどは店舗があって、契約から開通、APN設定まで店員がサポートしてくれる。
✅ ブログ記事や相談窓口(Rモバイフ)を活用
このブログの相談窓口でも、記事を読んで分からなかった部分を直接質問できる。
※契約代行はできないけど、設定やトラブル解決の一般的な方法なら聞いてもらってOKです。
✅ 友達や家族に頼む
スマホに詳しい知人や家族に手伝ってもらう。ただし、パスワード入力は自分でやるのが安心です。
不安を一人で抱え込まず、賢くサポートを使ってみてください。
格安SIMに関するよくある質問(Q&A)
格安SIMに興味はあるけど、なんとなく不安…そんな人は少なくないはず。「自分に合ってるかな?」と迷うのも当然です。
ここでは、格安SIMについてよくある質問を取り上げ、答えていきます。気になるポイントを押さえて、安心して判断できるはずです。
Q. 結局、格安SIMに乗り換えても損しないのはどんな人?
「どんな人が損しないのか」を整理すると次の通りです。
- 月額料金をとにかく抑えたい人
→ 大手キャリアと比べて月3,000〜5,000円ほど安くなるケースが多く、年間で数万円単位の節約につながります。固定費を抑えたい人にとって、最も大きなメリットです。 - データ使用量が少ない/使い方が一定の人
→ 格安SIMには0.5GBや1GBといった小容量プランが多く用意されています。毎月の通信量が少なめの人なら、大手キャリアで高めの容量プランを契約するより無駄なく利用できます。 - オンライン契約・自己解決に抵抗がない人
→ 格安SIMは基本的に申し込みからプラン変更、解約までオンライン完結です。初期設定やトラブル対応も自分で調べて対応できる人なら、不便を感じにくいでしょう。 - 通信速度の低下をある程度許容できる人
→ 昼休みや夕方など、利用者が集中する時間帯は通信速度が落ちることがあります。動画や大容量通信を常に快適にしたい人には不向きです。 - 店舗サポートがなくても問題ない人
→ 多くの格安SIMは実店舗を持たず、トラブル時はチャットや電話での対応になります。対面でのサポートが必須でない人に向いています。困った時は自分で調べる・電話やチャットで相談する程度で十分という人。 - キャリアメールの利用にこだわらない人
→ キャリアメールがなくてもGmailやYahoo!メールで代用できる人なら問題ありません。
不安な方はサブブランドも選択肢に
- 自己解決や速度が不安で、大手よりは安くしたい人は「サブブランド」がおすすめです。
→ MVNOの格安SIMより料金はやや高めですが、大手キャリアよりは安く利用できます。 - 通信速度は格安SIMより安定
→ サブブランドはキャリア直営のため、混雑時の速度低下が少なく、安定した通信環境を得やすいです。 - 店舗サポートありで安心
→ 店舗で契約や相談が可能なので、オンラインだけでは不安という人にも安心。
「安さも欲しいけど、完全自己解決は不安」という人に向いています。
選び方の基準は 「安さ優先か、安心優先か」 に尽きます。
Q. 今使っているスマホのまま乗り換えられる?
ただし ――
①SIMロック解除 と ②動作確認リストの確認は必須です。ここさえ押さえれば、大手キャリアで買った端末でも格安SIMで動くケースがほとんどです。
▼SIMロック解除済み?【チェック】
- 2021年10月以降発売機種:ほぼSIMフリー→解除不要
- 2015年5月〜2021年9月発売機種:SIMロックされてる可能性あり、解除が必要
- 2015年4月以前発売機種:解除制度の対象外→SIMロック解除不可の可能性大
最近の機種はSIMロックされていない機種が多いですが、長年使っていたスマホは確認が必要です。
▼動作確認リストに端末は載ってる?【格安SIM公式サイト】
Webで検索するとき「契約する格安SIM、今お使いの端末機種名、動作確認」と入力すれば確認することができます。
→例:楽天 iPhone13 動作確認
- 動作確認端末リストとは…「ウチのSIMカードでちゃんと動きますよ」っていう端末リストのことです。
以下の表が動作確認端末リストの例です。
例:
Apple |
iPhone16 iPhone15 ・・・ |
ASUS |
ZenFone 4 Selfie Pro (ZD552KL) ZenFone 4 (ZE554KL) ・・・ |
Google Pixel 10 Google Pixel 9 |
- ただし、保証・サポートするものではありません。
- 載っている場合:通信回線を問題なく使えます
- 載っていない場合:通信ができない可能性がある。
SIMロック解除したのに「回線がつながらない!」ってことがないように乗り換え前に必ずリスト確認! が大事です。
Q. お返し(返却)プログラム中でも乗り換えOK?
大手キャリアで「お返しプログラム(返却プログラム)」の途中でも、格安SIMへ乗り換えは可能です。
ここは勘違いしやすいポイントなので整理していきます。
- 返却は必須ではありません。端末はそのまま使い続けられ、分割払いもこれまで通り継続されます。
- 時期が来たら端末を返却する→残りの分割免除
- 格安SIMに乗り換え後でも返却できる:回線契約が無くても返却で免除手続き可能なのです。
▼支払いはこうなる(乗り換え後)
- 端末代金:今まで通り、大手キャリアに支払う
- 通信料金:新しく契約した格安SIM事業者へ支払う
見た目は二重払いだけど、通信料がグッと下がるから、トータル支出は下がるケースが多いです。
Q. 乗り換えのベストなタイミングはいつ?
理由はシンプル。
①大手キャリアの解約月
日割りなし(満額)→どうせ払うなら月末まで使い切る
②乗り換え先(格安SIM)の初月は日割りが多い/楽天モバイルは従量制で最低額に収まりやすい
申込みは余裕をもって月末の1週間前に開始(配送・審査・本人確認に数日かかるため)
理想の流れ
1)月初〜中旬:乗り換え先の選定&キャンペーン確認
2)月末1週間前:MNP予約番号取得&新SIM申込み
3)月末(最終日):新SIMを開通 → 旧キャリアは自動解約
4)翌月の請求:旧キャリア=満額、新SIM=日割り or 楽天モバイルは従量制で最低1,078円〜
これが一番効率的な流れってワケです。
以下の内容を詳しく説明します。
▼大手キャリアの「解約月」はこうなる
docomo / au / SoftBank
→ 解約月は満額請求(日割りなし)
例:月初に解約しても1か月分の料金が発生する
例外:au→UQ mobile/povo2.0のみ、解約月は日割り計算される
大手キャリアから出ていくときは、月初で解約しても損してしまいます。
▼格安SIMの初月ルール
格安SIMは逆に「日割り計算」が多い。
LINEMO / UQ mobile / Y!mobile / IIJmio / mineo など → 初月日割り
月末に契約すると「数日分の料金」で済む。
楽天モバイルは特殊→ 初月も日割りはないけど、従量課金(データ使用量で決定)
目安:最低 1,078円〜最大 3,278円
(使った分だけ)
→月末1日だけ使うなら、最低額付近で収まります。
つまり、大手は「月初でも満額」、格安は「月末契約なら激安」。この仕組みをうまく利用すればお得に乗り換えができてしまうワケなんです。
▼効率的な乗り換え手順
1. 月初〜中旬:乗り換え先を検討、キャンペーンチェック
2. 月末1週間前:MNP予約番号を取得、新SIMを申し込み
3. 月末最終日:新SIMを開通 → 旧キャリアは自動解約
4. 翌月:旧キャリアは満額、新SIMは日割り or 最低額
SIMの配送や本人確認に数日かかるから、余裕をもって「月末1週間前」には動き出すのが安全です。これで余計な料金を払わずに、スムーズに乗り換えられるでしょう!
まとめ:格安SIMの仕組みを理解して、賢くスマホ代を節約しよう!
さて、今回の記事についてこられたでしょうか?専門用語や難しい内容も出てきて、ちょっと頭がパンクしそうになったかもしれません。
格安SIMには
✅ 料金が安くなるという大きなメリットもあれば
✅ 使い勝手やサポート面でのデメリットもあります。
ということを整理して伝えてきました。
大事なのは「自分はそれとどう向き合うか」です。格安SIMのデメリットをちゃんと理解したうえで「損せず・後悔せず」に格安SIMを利用できるはずですよ。
今回の記事を通じて、格安SIMの見え方がだいぶ変わったと思います。ぜひ他の記事も参考にしながら学んでいってください。そうすれば、安心して乗り換えに踏み切れるはずです。